Kiss the past hello

王琬瑜 Wang WanYu

February 22—March 10, 2012 13:00—19:00 / Monday Closed
Opening Reception：February 25 17:00—20:00

和田画廊 Wada Garou
日本東京都中央区八重洲2-9-8 近和ビル302
3F Kinwa Bldg. 2-9-8 Yaesu Chuo-ku Tokyo, Japan
Tel +81-(0)3-3231-7774

http://www.wadagarou.com/

The exhibition will be broadcast live on USTREAM.
Account：Wadagarou


This exhibition is sponsored by
Department of Cultural Affairs Taipei City Government

「標本」シリーズは、私自身が包装された瞬間を撮ったセルフポートレートである。包装される事で、人前に自分を展示する行為に対する羞恥心は消える。そして、まるで鏡に映った姿形のような、あるいはむしろ標本やコレクションとしてプラスチックの箱に完璧に保存されている美しい蝶のような自分を、繰り返し眺める事が出来る。

私は自分を凝視する、また凝視される瞬間が好きだ。しかし私はあえて顔を服などで隠している。顔という決定的な主観判断をもたらすパーツに焦点を当てさせず、私の視線が誰の視線とも交わらない事によって、私の最後の秘密は守られるのである。

この創作は同時に、一枚ずつ写真に愛らしい瞬間を保存する試みでもある。私はナルシシスティック過ぎるかもしれない、ガーリーだったかもしれない、あるいは私はまだ仮定した耽美の中に溺れているだけかもしれない。違う自分を演じる事によって、私は自分のストーリーや、記憶の中の不安、恐怖、孤独を描写しているのである。

私は、私の綺麗さを保っておきたい。忘れられたくない。